相互に学び合う:インシーズン・トレーニング
要約、考察:上原陵 NSCAJapan ストレングス&コンディショニングより、 【要約】 ストレングス&コンディショニングコーチは、オフシーズンのプログラムデザインに多大な時間と努力を費やしている。確かに、筋サイズ、筋力、パワー、スピードが向上するのは大半がオフシーズン中である。オフシーズンで得た適応を、インシーズンを通して維持するには、効果的なプログラムデザインが必要である。 本稿では、インシーズンにおける効果的なトレーニングプログラムをいかにデザインするか、コーチから学ぶものとなっている。 【紹介】 この稿に記載されているものを簡単に紹介してみよう。もちろん、どの考え方にも障害予防とシーズンを通しての能力の維持が、根底に存在している。 1.インシーズンの週に1~2回のトレーニングセッションの中で、高負荷にすることはあっても量を増やすことはせずに疲労を溜めないようなプログラミング。 そして、筋力トレーニングとは別にスピードとパワーのトレーニング、コアエクササイズとストレッチも導入している。 2.インシーズンは、ニーズに合わせて3つのグループに分けている。第1グループは試合に出場する回数が多い選手。第2グループはリザーブ選手中心のグループ。人数は少ない。第3グループは試合に出ない選手。シーズン中も身体的準備のためのトレーニングが必要なグループ。 第1グループは、週に2回、2回目を高負荷にし1回目を中程度の負荷にしている。試合後の回復時間を長く取るために。そして、プログラムの中には選択できるセットも設けている。 第2グループは、他の選手に比べて見劣りするためにリザーブであるため、弱点を克服するプログラムを行い、試合日は回復に充てるようにする。 第3グループは、完全に別枠で行い、最も初歩の段階からトレーニングを進めることに重点を置く。週に4回のトレーニングプログラムをこなし、オフシーズンには主力選手と同じプログラムがこなせるところまで向上させるためである。 3.試合に出場する選手は週に2回ほどトレーニングを実施し、3~4週間でプログラムを変化させる。週の最初の日に筋力とパワーを、後の日はパワーとスピードをトレーニングする。維持と疲労を溜めないようにオフシーズンのトレーニング量の半分以下まで落とす。 試合に出場しない選手は、フィットネスの基礎を向上させながら、筋力とパワーを最大限に向上させるトレーニングを行う。 上記のように3つのストレングス&コンディショニングコーチのやり方を紹介した。ここに、自分の見ていた学生ラグビーチームのやり方も紹介させていただく。 ほぼフルタイムでチームに帯同しながら、1年半ほどチームを見てきたが、この稿にあるようにシーズン中のプログラムデザインは難しい。今の自分の現状では、この前の段階である。つまり、スキルコーチ側に、シーズン中のトレーニングをする時間の確保を理解させるところから始める必要性がある。スキルコーチが練習スケジュールを決めるのだから、ここにトレーニングの時間を組み込むために『インシーズン中のトレーニングの必要性』をしっかりと伝え、理解させるためのプレゼンテーション能力が今の自分には必要だと感じた。これは、今後の自分の課題として取り組んでいかなければいけない。 実際、自分のチームではインシーズン中に何とか週に2回のトレーニングの時間を確保した。目的は本稿と同じように、障害予防+コンディショニングの維持である。できれば向上するところまで行きたかったが。シーズン中であるために、量を無理やり上げてしまえば本末転倒なので時間にして60分ほどで十分終了することができるメニューだった。 結果として、平均的にみた時にチームの筋力的なコンディションは維持することに成功したが、持久力的な部分は導入できなかった事実があり、落ちている傾向が見られた。 【考察】 本稿であったように、トレーニンググループをいくつかのグループに分けて行うことは、今の自分にはチャレンジできることである。学生スポーツでもあり、次の年も視野に入れながらのインシーズンでもあるチームだったので、より先を見据えてはっきりと区別して行う方法も必要である。 冒頭に上げたように、スキルコーチにしっかりとしたトレーニングの時間を提案し導入してもらうためのスキルも必要である。さらには、今シーズンチームを見ていて一番感じたことは、インシーズン中のトレーニングへのモチベーションである。選手一人一人の性格を理解した上で、スキルコーチだけでなく選手に対してのインシーズン中のトレーニングの重要性も伝えていく必要性が重要である。

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